先週はトランプ米大統領の関税政策の動向、米国債市場の変化、日本株市場の反応 など、複数の重要な要因が市場のセンチメントに大きな影響を与えました
スティーブン・ミランCEA(米大統領諮問委員会)委員長は、
米政府が密かにドル安誘導の国際的取り決めを画策しているとの
見方を否定、強いドルの利点を強調
米国債、特に超長期が急落しています(金利は上昇)
金利の上昇は利払い費を増やし、それがさらなる利払い費増となり、
大規模減税策を推し進めるトランプ政権の首を絞めることに
よって、政権としても、ドル安の話はご法度になっているのでしょう
しかし、否定にもかかわらず、ドル安が進んでいます
金利上昇ドル安という、少し前の鉄板トレードとは
真逆の動きが始まっています
ムーディーズの格下げが効いていると思っていたら
突然のトランプ砲
「トランプ米大統領は23日、欧州連合(EU)からの輸入品に6月1日から50%の関税を課す考えを示した。またスマートフォンへの25%の関税賦課案についても、全ての海外製デバイスに適用されると述べた。」
ドルのさらなるダウンサイドを警戒です

今週の注目のイベントは
5月30日:4月PCE(個人消費支出)発表
継続中の日米貿易交渉の動きでしょう
今週のチャート分析
まずは週足から見て行きましょう
ドル円週足

下落トレンドが始まってから2回(オレンジ丸)20MAにタッチしています次のタッチを期待しますがまだ先でしょう
赤いラインが意識されるラインです過去に3回ここで反発しています
ここをブレイクすると年間ピボットS2の130.540を目指すことに
日足です

長期GMMAから短期GMMAが離れていき下落トレンド初期の様にも見えます
赤いラインのすぐ下月間ピボットS1の138.471があります
4時間足です

先週はげ月曜日から下落トレンドが強まった形です
週間ピボットラインが意識されているのが分かります
今は週間ピボットラインS2の142.671付近で止まっていますが方向は下
下落のチャネルライン内です
1時間足です

先週後半は週間ピボットラインのゾーン内の動きでした
戻り売りを狙う局面ですが青いラインまで来たら狙います
日本のメディアが匿名の米関係者の話として、買収が承認されたと報じた
日鉄とUSスチールですがそれが本当ならドル需要の思惑からドルが買われることになりますがトランプ氏は日鉄による141億ドル(現行レートで約2兆円)規模での買収計画を明確に支持するには至らなかったようです
期待でドルが買われても現実で反転する危険もあります
センティメント改善でドル円が上昇するようだと売りを狙っていきます
週明け明日の朝に新たなる週間ピボットラインとデイリーピボットラインもお示しして想定していきます
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